症例検討!加速歩行の方に向けた歩行器の選定について

お疲れ様です!ゴリポンです!

 

今回は臨床で、実際にリハビリした方の症例から考え、どう対策して行くかを考えながらまとめていきたいと思います!

 

 

利用者情報

男性 70代

疾患:パーキンソン症候群

既往:クラッシュ症候群(現在の影響はなし)

MEMO:クラッシュ症候群とは

 

挫滅症候群(ざめつしょうこうぐん)ともいう。

身体の一部が長時間挟まれるなどして圧迫され、その解放後に起こる様々な症候をいう。クラッシュ症候群(またはクラッシュ・シンドローム)とも呼ばれる。重傷であることが見落とされる場合もあり、致死率は比較的高い

パーキンソン症候群の症状は服薬にて管理中

グループホームに在住

サービスはデイケア(週2回)、

訪問看護にて入浴と服薬管理(週1回)、

ヘルパー(週2回は掃除、週1回は買い物)

在宅生活は、ADL、セルフケア全て自立されており、屋内での転倒の既往もありません。

自身にて買い物もされ、重いものはヘルパーさんに頼まれます。

買い物に行く際に前のめりとなり転倒を数回されている。本人からも福祉用具等の検討も出ているが、日によって使用意欲にムラがあります。

臨床での情報

認知面はクリア。

体幹、頸部に伸展制限あり。

以前は腰部痛あったが軽減、頸部後面、背部のだる重さ訴えあり。

歩行距離が伸びるとすり足体幹前傾となり、加速歩行となりやすい。下り坂は転倒リスクあり。また日内変動あり。

セルフエクササイズとして体幹伸展の体操とグループホーム内での歩行練習を指導中。

デイケアでは予防も含めた関節可動域エクササイズ、下肢・体幹の筋力エクササイズ、立位のバランス練習、屋外歩行練習を実施。

またデイケアにて個別リハ以外でも歩行練習は行い、運動量向上による身体機能向上も図っている。

自分の介入は3回ほど行っています。

1回目、2回目ともに歩行器歩行は否定的。(今は必要ないかな、との事。突進歩行となり、前に倒れそうになる前に支えになるものが欲しいとの事。)

しかし、3回目の際には歩行器あってもええかなとやや導入を匂わせる発言あり。

リハ科長からも歩行器は本氏の希望もあるため、屋外歩行練習にて何度か試しながら検討していくと方向性について話合っている。

 

 

 

このような方にどんな歩行器を使用しますか?

 

 

加速歩行について

 

加速歩行とは、

前方に偏位した重心をとらえるために、歩行しているうちに次第に歩速が増加し、小刻みに前方に突進し、容易に立ち止まれなくなってしまう現象をいう。

歩行の途中に予測できない歩幅の現象が見られると、体幹は前方へ傾き、重心は足圧中心の前方に位置することになる。

上半身が前方に投げ出されて、顔面を強打するような転倒に至ることがある。

 

病態等については後々上げていきたいと思います!

 

今回の加速歩行については、

足のつま先に体重が乗り、体が前に曲がってしまい、前に突っ込んでいくような歩行を呈している

というように捉えてもらえればと思います。

 

加速歩行の方への歩行器について

さて、ご自身なら、どのような歩行器を試してみますか?

結果として、上のタイプの車輪で、ブレーキが付いて、買い物しやすいようにカゴが付いている歩行器を試しましたが、突進歩行出現し、坂道は接触介助必要で、砂利道は歩行器がガタガタ揺れて動作不安定となりました。

そのため、2輪式、ブレーキ付きの歩行器と、抑速ブレーキ付き歩行器を検討しています。

  • 2輪式 ブレーキ付き歩行器

このタイプの場合、車輪のガタガタも防げるし、条件も満たしているのでいいのかなと思います。

 

  • 抑速ブレーキ付き歩行器

抑制の場合は、即時性が非常に高く、スピードも安定しそうですが、本人への同意に向けた説明と、加速歩行増悪のリスクを検討するのは非常に大切です。

抑速ブレーキがついた歩行器などを試すと、突進歩行が増悪するケースが多いため、自力にてその場に止まれる練習と、かかとへ重心を乗せる練習は続けながら、なるべく突進歩行が増悪しないように心がけたいと思いました。

 

屋外で加速歩行を示すケース

患者は、加速歩行を示しているとき、自分では「正常」に歩いていると思っていることがある。自分自身の加速した行動に気づいていないことがある。

こうした加速や錯覚は「減速する」錯覚を取り入れること、例えば、実際には平坦な道を歩いていても上り坂を歩いていることをイメージさせることで緩和できる場合もある。

歩行距離が伸びるにつれて、歩幅が減少していく場合には、加速する前に、早めに一旦停止して、休息後に再び歩行を開始するように指示する。下り坂では、直進せずにスラロームを描くように斜め方向に下る

 

自分的には、一旦停止の本人の意思や能力的な難しさを感じています。今後の指導の課題だと思っています。

また、錯覚させるのではなく、実際に動画を撮り、見てイメージしてもらうようにするといいのかなを感じました!一度試して見たいと思います。

 

参考文献:松尾善美著 パーキンソン病に対する標準的理学療法介入ー何を考え、どう進めるかー

 

 

 

今回は、歩行器の種類と、突進歩行歩行の症状について説明させていただきました!

まだまだ考察が足りないと感じます。

もし、ご意見や、こうした方が良いんじゃないかというアドバイス、相談等々ありましたら、是非ご連絡いただければと思います!

Twitter:@hara_tani

 

LINE@:https://line.me/R/ti/p/%40mvp1214g

 

以上です!

1 Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。